スキルアップのために診療科目を変えるという決断

勤める医療施設を変えることによってスキルアップを図る、これも転職の動機となりうるでしょう。
また、転職の意義にもなり得ます。

医療施設によって整っている設備も異なれば、勤めている医師も異なります。
規模も異なりますし、症例数も異なるでしょう。
最新の医療設備が整っており、見習うべき医師が存在し、そして症例数が多ければ、それは自分のスキルを上げるための環境が整っていることになるはずです。

勤める医療施設を変えるだけではなく、専門の診療科目を変えるのもいいかもしれません。
転職は転科するためにも利用できるので、もし他の分野に興味が湧いてきたのであれば、それも検討すべきでしょう。

ただ、後ろ向きな転科ではスキルアップへと繋がらないので、前向きに診療科目を変えようとしているのかどうか、このあたりは自問自答しながら整理していく必要がありそうです。

スキルやレベルをアップするというのは、これまでの経験にさらに上乗せするわけですから、現在携わっている分野に全く興味がなくなったために、むしろ逃げ出すために転職しようとしているのであれば、それは自己を高めることにはなりません。

そのような転職や転科を否定しているわけではないものの、診療科目を変えるというのは、ただ医療施設を変える以上に大きな決断となるため、慎重に考える必要があるのです。

後悔先にたたず!転科前にきちんと情報収集しよう

転科する際に注意しなければならないポイント

医師にも向き不向きがあります。
医学部時代にやりたいことがあり、しかし、研修医時代に別のことに興味を持ち始め、携わる分野を変えることもあるかもしれません。
数年間、あるいは十数年間、ある分野で働いたのちに、別の分野に興味を持つこともあるでしょう。

診療科目を変えたけれども、「やっぱり合わなかったから別の分野にしてみよう」というのは、さすがに無理です。
信用も失い、徐々に転職先の幅が狭まってしまいます。

また、診療科目を変えるとなると、また新たに研修を受けなければならなくなる可能性も多々ある点も頭に入れておかなければいけません。
若い研修医と一緒に新たなことを学べるかどうか、ここも慎重に考えるべきポイントとなるでしょう。

これまでの経験を活かして、転科後にすぐに診療に携わることができる分野もありますが、全く異なる分野に飛び込むのであれば、研修や下積みは避けることができないのです。

さらに、医師の求人を探すのも難しくなります。
未経験の医師を採用するとしている医師の求人は割合的にとても少なく、やはり、これまでの経験をフルに活かせるようでなければ、諸手を挙げて歓迎する医療施設を見つけるのは難しいでしょう。

診療科目を変えることが果たしてスキルアップに繋がるのかどうか、また、興味を持った分野が自分に向いているのかどうか、このあたりはしっかりと見極めながら実行に移すようにしてください。

転職後の給与や待遇を確認してから転科に踏み切ろう